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就労移行支援に通いながら、アルバイトできる?バレて200万以上返還も…

2024.01.26

「就労移行支援に通っている間の生活費が不安…」「就労移行支援に通いながら、アルバイトをしたい」と考える人も少なくないですよね。

この記事では、「就労移行支援に通いながら、アルバイトはできるのか?」「就労移行支援に通っている人の生活費はどうしているのか」などを、詳しく解説します。

結論:アルバイトは禁止【ごく稀に例外も】

ごく稀な例外を除き、基本的には就労移行支援に通いながらのアルバイトは禁止です。

禁止されている理由は、就労移行支援利用の対象者は「1人で就労することが難しい人」であるからです。

就労移行支援は「1人で就労することが困難で、支援が必要な人」が対象なので、アルバイトができるということは1人で就労ができるとされてしまいます。

アルバイトがバレたら起こること

事業所に黙ってアルバイトをしていることがバレたら起こることは2つあります。

① アルバイトを辞めるか事業所を辞めることになる
② サービス利用料の全額返還を求められる

アルバイトを辞める?事業所を辞める?

アルバイトを辞めるか、事業所を辞めるかのどちらかを決めなければなりません。

支援員からアルバイトを辞めるように説得されることも少なくありません。

事業所を辞めるとなると、今まで訓練してきた時間は水の泡になるのだと感じることがあります。

ですが支援員の説得に流されるのではなく、今自分に必要なことは何かを考え、選択することが重要です。

またアルバイトをしながら、就労移行支援を利用したいと決める前に給付金など生活を助けてくれる制度を探してみることをオススメします。

サービス利用料全額返還の可能性も?!

アルバイトしていることがバレると規則を破ったとして、サービス利用料の全額返還を求められるケースがあります。

サービス利用料は1ヶ月20万前後の税金がかかっています(通所日数によって変動あり)。

もし1年間利用している場合であれば単純計算で20万×12ヶ月=240万を行政に返還しなければならないことも・・・

また自治体によりますが、就労移行支援を利用できなくなる場合もあるようです。

このリスクを背負ってでも就労移行支援を利用しながら、アルバイトをする必要があるかをしっかりと考えましょう。

アルバイトに関するQ&A

よくある質問についてQ&A方式で回答していきます。

そもそもどうやってバレるの?

事業所は、利用者がアルバイトをしているかを把握することはほぼありません。

基本的に個人の言動や様子など、何かきっかけがあり、バレることがほとんどです。

最も多いのは、アルバイト先で事業所関係者に遭遇してしまったケース。

その他にもアルバイト先がテレビや雑誌取材を受けた際やSNSに写真が載ってしまい、バレてしまったということがあります。

行政にバレることも可能性としてはあるので、リスクを見極めたうえ、判断することをオススメします。

短期・単発バイトはできる?

収入が発生することは禁止とされているので、短期・単発バイト、日雇い派遣や内職等といった仕事も禁止になります。

フリマサイトの収入も違反?

原則として収入を得ることは禁止ですが、洋服や生活用品等の不要品を売って、お金が発生するのはセーフといえます。

ハンドメイドを売る場合や売ったものの利益が合計48万円以上だった場合は確定申告が必要になるので、注意が必要です。

クラウドソーシングでの収入もバレる?

収入が発生することは禁止されているので、インターネットを介して仕事をするクラウドソーシングはオススメできません。

ポイ活(ポイントを貯めたり、利用すること)も禁止?

ポイントを貯めたり、ポイントとして使用することは問題はありません。

ですが、そのポイントを現金化したら、その時点で収入が発生してしまうので、アウトです。

ウーバーイーツなどの配達員もやってはダメ?

収入が発生するので、配達員も禁止とされています。

ですが事業所側がいちいち把握するということは難しいので、バレるリスクを考え、行動しましょう。

身内の手伝いで手渡しで現金をもらった場合は?

事業所や行政が把握できる範囲ではないので、バレることはほぼないですが、規則としては収入が発生することは禁止です。

アルバイトを認めている自治体は?

おおやけに就労移行支援に通いながら、アルバイトを許可している自治体はありません。

ですが、自治体によっては短時間のアルバイトを許可している場所もあります。

個人の状況や自治体によって、アルバイト許可が降りる基準が異なるので、どうしてもアルバイトが必要な場合は一度支援員や自治体に相談することをオススメします。

就労移行支援とバイトを併用した人にアンケート!

就労移行支援に通いながら、アルバイトをしていた方へアンケートを実施しました。

就労移行支援に通いながら、約半年働いていたAさん。


質問者

どんなアルバイトをしていましたか?期間はどれくらいですか?


女性・20代

写真館の接客補助として、就労移行支援に通いながら半年ほど働いていました。


質問者

事業所や自治体に許可をもらっていましたか?


女性・20代

いいえ、許可はもらっていませんでした。


質問者

なぜ許可をもらわなかったのですか?


女性・20代

活動に制限を設けられる恐れを感じたので、許可を取ることはしませんでした。


質問者

どんな事情があってアルバイトをしていましたか?


女性・20代

主に金銭面の理由です。
早々に働き、安定した収入を得たいと考えていたため、アルバイトをしていました。


質問者

1ヶ月のお給料はどのくらいでしたか?


女性・20代

1ヶ月で9,000円ほどもらっていました。


質問者

週何日、訓練をしていましたか?


女性・20代

週3日(月・火・木曜日)の10時~12時まで訓練をしていました。


質問者

では、アルバイトは週何日、どれくらいの時間していましたか?


女性・20代

アルバイトをしていたのは土・日曜日の週2日です。
12時~14時までアルバイトをしていました。


質問者

事業所や自治体にアルバイト許可を取っていなかったと話していましたが、バレないように工夫していたことはありますか?


女性・20代

仕事に関しての話を周囲に話さないようにしていました。

Aさんは、写真館の接客補助として就労移行支援に通いながら、半年ほど勤務されていました。

この際、活動が制限されることに恐怖を感じたため、事業所や自治体の許可は取っていなかったそうです。

訓練は週3日・10時~12時までの2時間、アルバイトは土日のみ・12~14時までの2時間していたことから、ご自身で無理ない範囲で活動されていたようです。

就労移行支援利用中の生活費はどうしている?

就労移行支援を利用している間の生活費は主に2つの方法でまかなっています。

① 親や家族からの援助
② 給付金の活用

親や家族からの援助

親や家族から、生活費などの経済的な支援を受けながら、就労移行支援を利用している方が多いです。

給付金の活用

給付金を受け取るには条件があるので、自分は給付金を受け取ることができる対象なのかを確認してみることをオススメします。

また昼食や交通費の支給がある事業所もあるので、生活費を抑えたいのであれば、金銭面での支援がある事業所を選ぶのも1つの方法です。

その他にも自分自身でできる節約として

・スマホを格安SIMに変更する
・水道・電気・ガスの使い方を見直し、水道光熱費を抑える
・無駄なサブスクを契約していないかを確認する

などが挙げられます。

まとめ

「就労移行支援に通いながら、アルバイトができるのか?」「生活費はどのようにしているのか?」について、紹介しました。

・就労移行支援に通いながら、アルバイトをするのは原則禁止
・収入が発生することは基本的にしてはいけない
・就労移行支援利用者の多くは、親や家族から支援を受けていたり、給付金を活用しながら、生活費をまかなっている


収入があることがバレてしまうと、事業所を辞めなければならなかったり、最悪の場合、サービス利用料の全額返還になるので注意が必要です。

厳しい処分を受けないためにも、昼食や交通費の支給がある事業所を選んだり、給付金を上手に活用してみましょう。
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