【梅雨うつ】309人にアンケート!梅雨の不調と対策は?
・梅雨特有の湿度が高い気候
・気圧の変化
・雨による日照時間の減少
などによって、体調やメンタルの不調が続くことを「梅雨うつ」とし、梅雨うつ経験者309名を対象に、梅雨うつの症状や対処法について調査しました!
アンケート概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年6月7日~2024年6月21日
調査人数:309名(男性101名 女性208名)
年代:10代(2名)・20代(45名)・30代(109名)・40代(110名)・50代(38名)・60代以上(5名)
1. 年齢を選択してください。
2. 性別を選択してください。
3. 最も辛い症状は何ですか?
4. その時のことを詳しく教えてください。
5. 症状はどれくらい続きましたか?
6. その不調(梅雨うつ)をどうやって乗り切りましたか?
最もつらい症状:第1位「頭痛」
・頭痛 79票(25.6%)
・やる気がでない 63票(20.4%)
・不安、気持ちの落ち込み 56票(18.1%)
・身体がだるい 56票(18.1%)
・肩こり、関節痛 13票(4.2%)
・めまい 11票(3.6%)
・不眠 9票(2.9%)
・イライラ 8票(2.6%)
・注意力の低下 4票(1.3%)
・食欲不振 3票(1.0%)
・動悸 1票(0.3%)
・吐き気 1票(0.3%)
・耳鳴り 0票(0.0%)
・その他 5票(1.6%)
※少数点第2位以下は四捨五入
梅雨うつで最もつらい症状、第1位は「頭痛」、2位「やる気がでない」、3位「不安・気分の落ち込み」「身体がだるい」という結果になりました。
梅雨うつでは、メンタルのみならず、身体にも大きく影響していることが分かりました。
では具体的にどのような症状があったのか、エピソードを見ていきましょう!
第1位「頭痛」
女性・30代
梅雨の湿気と低気圧のせいで気圧病を起こすことが多い時期で、締め付けられるような頭痛と眼痛、吐き気が毎日のように起こって仕事も家事も何もやる気がおきない。特に頭痛が酷くてこのまま消えたいと思うくらい気分が落ち込む。
男性・30代
気圧の変化が大きい6月頃は毎年頭痛が
慢性的に起こります。特に仕事などで
頭を使う時は酷くて集中できない事があります。
男性・30代
1~2日程度の雨ならば気にならないが、雨が断続的に4~5日以上降り続くと、鈍い頭痛が出始めて全身が猛烈にだるくなり、仕事も趣味も全くやる気が出なくなってしまう。そのため梅雨の時期はせっかくの休日であっても何もできずに家で横になって過ごすことが多い。
女性・30代
肩凝り、だるさ、歯が疼く感じが出て、最終的に頭痛で動けなくなります。だるさが出てくると気持ちも落ち込み寝て過ごすことが増え、人にも会わなくなります。ご飯も作る気になれず、天気が悪い日は特にひどいので温めるだけですむメニューや食材、レトルトなどはいつも準備しておかなくてはなりません。
特に頭痛は鎮痛剤以外に自分でできる対策が限られているため、辛いと感じる人が多いようです。
頭痛がひどく日常生活に影響がある場合、「頭痛外来」のある病院や内科・脳神経内科に受診するのも1つの方法です。
第2位「やる気がでない」
女性・30代
疲労感と倦怠感が常にあり、アクティブに活動できなくなる。集中力低下で仕事のパフォーマンスも悪くなり、ミスが増えてさらに落ち込む。
女性・20代
なにかしなくてはならないことが億劫になるのはもちろん、普段は普通に楽しんでいる趣味などですら面倒だなと思い、何もしたくなくなる。
男性・30代
何となく、曇りや天気の良くない日は気持ちが沈みがちというか、前向きな言動が出ないような気がした。
天気予報を見て曇りや雨が続くことを知ると気が滅入り、仕事自体はやることはやるが、出勤の時には仕方なく外出していくという気分だった。
合間の晴天の日は、暑く感じても多少は気持ちが上向くような感覚があった。
男性・20代
身体から全く覇気というか、生気さえ感じられなくて、梅雨の1ヶ月ぐらいは誰とも会っていないし、会話すらしていませんでした。
梅雨の時期は日照時間が少なく、日光に当たる時間が減るため、「幸せホルモン」と言われてるセロトニンが分泌が減りやすくなります。
雨や曇りばかりであると、セロトニン不足になり、落ち込みやすく、憂鬱な気分になることも。
「やる気がでない」というのも、セロトニン不足が原因かもしれません。
セロトニンを活性化させるには、「リズミカルな運動(ウォーキングやジョギング、よく噛むなど)」や「トリプトファンが含まれている食べ物(肉や魚、乳製品、大豆製品など)の摂取」が有効とされています。
「やる気がでない」と感じたら、これらを実践してみることをオススメします!
第3位「不安・気持ちの落ち込み」
女性・20代
気持ちが不安定になり、いろんなことがいつもに増して不安になったり、考えすぎてしまったりすることによって、胃の不調もきたしたり悪循環になります。
男性・20代
ジェットコースターなみに気持ちが落ちてしまって、何も出来なくなり、動けない自分が惨めで、頭の中がぐちゃぐちゃになり、説明出来ないような不安に襲われます。
男性・30代
雨や曇りだと、良くないことが起こりそうに感じたり、予定のことをしなければならないことという風に捉えてしまい、心が重くなったように感じてしまう。
女性・20代
なぜだか理由はわからないのですが、私は梅雨の時期はとても不安に襲われ、ひどく落ち込んで何もできなくなります。普段から少し気にしているようなことや不安が梅雨の時期にはすごくすごく気になって、不安になって、どうしよう、どうしたらいいんだろうと涙が出ます。さらに、仕事に行きたくなくなってしまい、休んでしまうこともあります。雨が降る日が長く続き、私の1番の気分転換方法である『(天気の良い日に)外を散歩する』ということができないから、上手く心の気分転換やストレス発散ができないせいで、こうなってしまうのでしょうか。雨が長く降っていると、なぜか不安になって、落ち込んで、食欲もなくなって、(主に)仕事への意欲がなくなります。こんな自分はもうやめたい、梅雨の時期でも元気に動き回りたいと思ってはいるのですが、なかなか上手くいかないことが多いです。
また梅雨の時期は湿気も気温も高いため、自分の汗のにおいが周りに迷惑をかけていないかと神経質になりやすいというエピソードもありました。
休日は無理して動かず、身体を労わるという意味で、家でゆっくりと過ごすのもいいでしょう。
同率第3位「身体がだるい」
男性・30代
頭痛と合わせてしんどかったです。郵便物を取り忘れたり、麦茶を飲もうとして冷蔵庫の扉を閉め忘れたり、歯磨きしないまま寝たり、毎日の簡単なルーティンを忘れる(できない)日が続きました。
女性・30代
梅雨時期に限らず、湿度の高い季節は、身体全体の水分が抜けきらないように感じて、重たくだるくなります。特に梅雨の時期は、雨が続くのでその症状が顕著で、だるさから食欲不振や集中力の低下など、他の症状も発生してきます。
男性・30代
湿度が1年で1番高い時期なので体全体に湿気がまとわりついて体全体がとても重く感じます。そのように物理的にもですが、その期間が長くなればなるほど気持ちも重くなり、体感的にはより重く感じるようになりました。
女性・20代
日頃睡眠や休養を十分にとっているにもかかわらず、日中に眠くなって集中力が切れてしまったり、疲労が残り体を動かすのが億劫になることがあった。
身体の不調が影響し、精神的な部分でも不調を感じていることが分かりました。
夜はシャワーではなく、湯舟に浸かり、心身ともにリラックスするとだるさも和らぐかもしれません。
第4位「肩こり・関節痛」
女性・30代
熱はないのに、関節に炎症が起きているかのような痛みがあり、気分も憂鬱になる。
女性・30代
昔車に乗っている時に信号待ちで後ろから衝突され、むち打ちをした後から雨が降る前など梅雨時期に首や頭が痛くなります。
男性・30代
梅雨時になると毎年肩や腰が痛くなるので、仕事にも支障が出てしまい困っています。
痛みやこりによって、外出が億劫になったり、仕事に集中できないと日常生活にも影響があることが分かりました。
肩こりや首こりには、小まめにストレッチして、血流をよくすると改善されるかもしれません。
第5位「めまい」
男性・30代
不意にめまいが襲ってきます。普通に歩いてただけだったり、便器の上に座ってたりという感じで身体を動かしていなくても妙な感じがしてめまいを起こします。
女性・30代
朝起きたときめまいがして、気持ち悪いし起き上がれないしで、会社に行くことが出来なかった。
男性・30代
立っていることも困難なため、車の運転は元より、動くことが出来ない。
女性・20代
朝起きるとめまいがあり、3週間ぐらい続き、辛かった思い出があります。
めまいは自分でできる対策というと「横になる」「じっとする」など、なかなか仕事をしていると難しいことなので、厄介な症状です。
日常生活に大きく影響を及ぼす場合は、神経内科に受診することをオススメします。
半分以上が「1ヶ月程度」症状が続いた
・1ヶ月程度 174票(56.3%)
・1週間程度 106票(34.3%)
・3ヶ月程度 17票(5.5%)
・それ以上 9票(2.9%)
・半年程度 3票(1.0%)
・1年程度 0票(0.0%)
※少数点第2位以下は四捨五入
症状が続いた期間は第1位「1ヶ月程度」、2位「1週間程度」、3位「3ヶ月程度」となりました。
「1ヶ月程度」と答えた人は56.3%で、2人に1人は梅雨うつが1ヶ月程度続いていることが分かります。
また「1週間程度」と答えた人は34.4%で、90%以上の人が「1週間~1ヶ月程度」梅雨うつの症状があることが明らかになりました。
【経験談】梅雨うつをどうやって乗り越えた?
女性・20代
頭痛がひどくなる前に早めに頭痛薬を飲む。梅雨のせいだとあきらめてクヨクヨせず好きなことをする。夜は早めに就寝する。
女性・30代
カラッと晴れるのを待ち望むだけ。なるべく気がまぎれるようなことして乗り切る。普段やらない新しい料理にチャレンジしたりして「おうち時間」を楽しむ。
女性・20代
まだ完全には乗りきれていないませんが、低気圧に気を付けていてアプリの「頭痛ーる」で気圧をチェックして行動管理したり、ていらっくをのんでいます。一番は「梅雨のせい」と思うと少し気が楽になります。
女性・20代
気持ちにしたがって、できる限りのことだけやる。自分の好きなことをする時間を増やし、リラックスできる環境を多くつくっていた。
男性・30代
空気がべたつく感じが嫌なので、室内にいるときは除湿機を使うなどし、屋外にいるときは肌触りの良いさらっとした生地を使った洋服を選ぶなどして対策しています。
女性・30代
やるべきことの目標値を低めに設定する。例えば、最低限やらなければいけないことができていればOKにして、100%を求めない。
女性・30代
なるべく何事も考えすぎないようにしました。あと、不安で落ち込んでいる自分を責めすぎないようにも気をつけました。「長い人生、そういう時もあるよ」とか「今は心を休憩させるべき時なのかも」などと、無理矢理でもいいので明るく前向きに考えて、思う存分休んでみたり。『休む自分』を責めずに、もう開き直って思いっきり休んだら、少し精神的にはマシになって、『まぁいいや』と思えることが増えました。
・睡眠時間を増やす
・休日も生活リズムを崩さない
・血流をよくする(マッサージ、家でできる運動、湯舟につかる)
・無理をせず、休息をとることを第一にする
・時期が過ぎるのを淡々と待つ
・おうち時間に新しいことへチャレンジする
といった対策を取って、梅雨うつを乗り切られている方が多くいました。
特に休日に動かないと時間を損した気分になることがありますが、梅雨の時期は身体を休めることに注力し、「梅雨のせい」とあえて他責するのもいいのではないでしょうか。
まとめ
② 半分以上が「1ヶ月程度」梅雨うつの症状が続いた
このことから、多くの人が長期的に梅雨うつの症状に悩まされていることが分かりました。
なかには日常生活に悪影響を及ぼしている場合もあり、規則正しい生活や運動、市販薬の服用などでセルフケアをしていてもが対処が難しいことも。
「やる気が出ない状態がずっと続いていて、生活に影響が出てしまっている」場合は心療内科や精神科へ、「頭痛やめまいで動けない」場合は頭痛外来がある病院や脳神経外科・内科に通院してみると、梅雨うつの改善に繋がるかもしれません。