【リアルな声あり】就労移行支援は意味ない?向いている人の特徴は4つ。
・就職ができないから、時間の無駄
・学ぶスキルが低すぎて、面接の場数を踏んだ方が有意義だ
などといったマイナスな意見を見聞きしたことがある方も多いと思います。
今回は1年4ヶ月間就労移行支援を利用した私が感じた「就労移行支援が意味ある人・ない人」を紹介します。
自分は就労移行支援に通う意味があるか知りたい方や就労移行支援に通うか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【リアルな声】「意味がない」と感じた理由は?
女性・30代
支援員について
支援員はいるだけで、特に何か教えてくれるわけではない。
パソコン作業中心の内容だったけれど、それも勝手に自主学習してねという感じ。
あと就職も勝手に資格勉強して、勝手に就職活動してねという感じです。
なにかアドバイスするということもないです。
仕事も見つけてくれて、案内するとかもないです。
自分から見つけてきて、じゃあ受けたら?て感じで放置に近いです。
男性・30代
就職(求人・サポート)について
プログラム内容は幼稚なものが多く一度就職経験のある方は退屈に感じると思います。
ある程度、訓練を経て就職活動に入ろうとした際に面談があったので改めて就職希望を紙に書き出し支援員に渡しました。
しばらく就職活動をしていましたが、全く支援や面談がないので不穏に思っていたところ支援員に聞いてみたら会社の規定があるようで私の希望する働き方は支援出来ないと言われました。
そしてとどめに何もしていないでなく見守りが支援であると。
通所前の説明会では笑顔で希望を叶えますと対応していましたが詐欺でしたね。
本当に意味の無い期間を過ごしてしまったと痛感しています。
女性・20代
支援員について
支援員の人が全く頼りない雰囲気で就労支援してくれたのですが、ほとんど意味がありませんでした!!
ハローワークもそうですが担当の方は実績もなくキャリアの浅い人ばかりなのでもっと業界に精通した人を雇ってほしいです!!
ここもそうですが、知識が乏しく経験が浅い人が多いのでもっと業界に精通した人を担当に充ててほしいです!!
ここに通ってもすべての会社の面接に落ちたのでまったく意味がありませんでした!!
できるならこの貴重な時間を返してほしいものです!!
就職に向けての希望を聞き取りながら一人ひとりの目的やペースに合わせて一緒に計画を立ててくれたのですが、ほとんど効果ありませんでした!!
挨拶・身だしなみやビジネスコミュニケーションを教えてくれたのですがこれも意味がありませんでした!!
男性・30代
環境について
もちろん就職をするには大事な事というのは理解していましたが、精神的な病気になっていた自分としてはやはり気分の浮き沈みが激しかったので、その状況で時間などの規律が厳しかったのは、逆に気持ち的に追い詰められているような感覚になりました。
また、通っていると次第に自分でその感情をコントロールできなくなっていたので、就労移行支援事業所に通う事自体が辛さに変わった時点で意味がないように感じましたし、就職が決まるまでは2年間も通わなくていけないのがプレッシャーにもなったので、通っているからといって収入がある訳でもなく、正直自分で就職先を探して働いた方がまだ気持ち的に楽で手っ取り早いのではないかと感じてしまいました。
女性・20代
支援内容について
訓練の内容は主にPCや簡単な組み立て作業のようなものでしたが、なにかスキルをアップさせるといった感じではなく、ただ集中力を維持する練習のようなものでした。
PCを使っての作業をアピールしていましたが、私が通っていた時はタイピングが主だったので、学校でPCを習ってきた年代にとっては、つまらなく感じるものだと思います。
また、講座カリキュラムでマナーやストレスコントロールについての講義もありましたが、社会人を経験してきた人からすると、当たり前のことが多く(挨拶をしましょう、間違えを起こした時はすぐに報告しましょうなど)参考になったことが全くないわけではないですが、少し物足りなく感じました。
そして、就労支援は障害者雇用やA型事業所につなげるものであるため、継続して毎日通うことが求められます。
精神面、もしくは体調面で波があり、週20時間働くことが難しいとなった場合、支援としてはお手上げに近い状態になります。
「通えるようになってから、次に進みましょう」といった状態のまま、時間だけが過ぎていってしまいます。
男性・20代
支援員について
スタッフの方は自分の病気の事はもちろん、内面的な事を相談しても全く理解してもらえなかったですし、やはり専門の方でもなく、その方が同じような経験をしている訳でもないので、返ってくる答えはテンプレートのような事ばかりで挙句にはドライな対応に変わったので、正直これでは逆に働く意欲を失ってしまうばかりでした。
また、カリキュラムはありましたが、元々は社会人として働いていたにも関わらず、今の時点最初からビジネスマナーを学んだところで有意義だとは全く感じなかったですし、無駄な時間ばかりがかかってしまい、何の為に支援をしてもらっているのかさえ分からなくなりそうだったので、全体的に考えても逆効果になってしまう事が目立ちました。
男性・20代
就職(求人・サポート)について
「障害と向き合いながら仕事をしていけるようになりたい」「障害に負けず社会で独り立ちしていきたい」と思って利用を開始したものの、日々淡々とカリキュラムをこなして基礎的なスキルを身につけていくだけでした。
それだけ聞けば十分にも感じますが、「それだけ」だったのが正直不満でした。その後の仕事の紹介はおろか、仕事の探し方すらも詳しいサポートはなくただただ「ハローワークに行ってくださいね」「障害者雇用を積極的に行っている企業は年々増えてきていますからね」というだけでした。
そこを目指している以上はさらに踏み込んだ具体的なサポートが欲しかったし、紹介はできなくとも少なくとも探し方は指導して欲しかったと感じました。
以上のことによって「これじゃ意味ないよ」と感じました。
アンケートを踏まえ、就労移行支援が意味がないと言われる理由を見てみましょう!
就労移行支援が「意味ない」と言われる理由
② 支援員の質が低い
③ 就職ができるかは自分次第である
訓練のレベルが低い
訓練内容のレベルは事業所によって大きく異なるので、気になった事業所に問い合わせしてみましょう!
支援員の質が低い
そのため、就職活動への知識が乏しかったり、障害への理解が低い支援員がいることも…
質問しても表面的な回答しかされず、頼りがいがないと感じてしまうことがあるようです。
ただ支援員の中には、前職で教育や福祉に関わっていた人もいるので、すべての支援員のレベルが低いというわけではありません。
就職ができるかは自分次第である
そのため就労移行支援を使えば100%就職ができる訳ではなく、履歴書の書き方や面接練習などのサポートはありますが、最後は自分次第になります。
また利用期間2年間と期限も決まっているので、2年間で就職に結びつくかがプレッシャーになり、自分で就職活動をした方が気楽に感じる場合もあるようです。
就労移行支援の目的は?
では、具体的な目的を見ていきましょう!
規則正しい生活をする
スッキリ起床できる睡眠時間を探し、どんな事があると寝られなくないのか等を支援員に報告していく中で、一緒にストレスが少ない生活リズムを見つけます。
すると段々と「自分は睡眠時間7.5時間は確保しないと訓練に集中できない」「不安が強いと寝れなくなってしまうから頓服をもらっておこう」などと自分の傾向を知ることができるんですよ!
障害の理解を深める
そして何が自分の強み(得意)なのか、苦手にはどのような対策が効果的なのかを1つずつ探していき、実際に就労した際にも活かせるように準備をします。
就職活動を二人三脚で行う
仕事を紹介してもらうというよりか、「特性にあった仕事は何か」「この求人は自分にできそうか」など就活への相談に乗ってもらうことができます。
また履歴書の添削・面談練習を行ってもらうことも可能です。
紹介してもらえる求人の数や就職率は就労移行支援事業所によって異なるので、問い合わせをしてみましょう。
私が感じた就労移行支援が合う人・合わない人
就労移行支援が向いている人
② 徐々に社会復帰をしていきたい
③ 自分に合った仕事を知りたい
④ 働くスキルを身につけたい
4つのポイントについて詳しい内容を見ていきましょう!
体力に自信がない
就労移行支援を通して、決まった時間に作業をし、少しずつリハビリしていくことで、身体が負荷に慣れていき、仕事ができる体力を身につけることが可能です。
私は外出すると帰宅後には動けないほど疲れてやすかったですが、訓練を週2日から始め、少しずつ訓練日を増やしていき、半年後には週5日で訓練ができるくらい体力が増えました。
徐々に社会復帰をしていきたい
・前職でコミュニケーションが上手くとれず、人に対して苦手意識がある
などビジネスマナーに自信がない、人とのコミュニケーションが苦手な人は訓練や支援員との会話を通し、時間をかけて成功体験を積むことで、自信をつけることができます。
私は特に相談することが苦手でしたが、支援員とのコミュニケーションを通して、相談することで視野が広がることを学び、少しずつ相談することに抵抗が減っていきました。
さらに訓練を通して、「すぐに自分の意見をまとめることが苦手」ということに気づいたので、「聞くことをリスト化する」という対策をすると落ち着いて会話できるようになったのは大きかったと思います。
自分に合った仕事を知りたい
訓練カリキュラムや支援員との面談を通して、得意なことや興味があることを見つけることができます。
WordやExcelだけではないPCスキル(プログラミングなど)を学べる事業所もあるので、やりたいことが分からないのであれば、幅広い訓練が準備されている事業所で、興味を持てるものを探すのも良いですよ~
私も事業所を選ぶ時に1つのスキルを学ぶことに絞るのは不安だったので、幅広いカリキュラムが準備されている事業所を選びました。
結果として、最初に考えていたやりたいことが自分の特性と合わず、挫折し、違うスキルを学ぶことに切り替えることができたので、幅広いカリキュラムを学べる事業所にしてよかったと思っています。
働くスキルを身につけたい
支援員とコミュニケーションを取っていく中で、今までどんな壁にぶつかったのか等を振り返り、自分に合った対策を見つけることができます。
私の場合は、「全部人より劣っている気がする」と思っていましたが、「情報をまとめることが得意」だが「優先順位をつけるのが苦手」等と、仕事で活かすことができるやカバーする部分を知ることができました!
就労移行支援が向いていない人
② 専門性の高いスキルを学びたい
③ 仕事だけを紹介してもらいたい
④ 人の指図を受けたくない・絶対に働きたくない
⑤ 外に出ることができない
5つのポイントについて詳しい内容を見ていきましょう!
すぐに就職をしたい・お金を稼ぎたい
今すぐ就職活動を始めたいのであれば、就労移行支援はオススメしません。
専門性の高いスキルを学びたい
ですが事業所によってカリキュラムの種類やレベルは異なるので、問い合わせすることをオススメします。
実際に私も事業所のカリキュラムだけでは、学んだことを実践する時間が少なく、学んだことだけでは実務で使える十分なレベルではないと感じることも・・・
なので、休日の調子が良い日に学んだことを復習したり、図書館で学んだことと関連する本を借りたりし、足りない部分を補うようにしていました。
仕事だけを紹介してもらいたい
長期的な労働をする準備をする場所です。
訓練は必要なく仕事だけを紹介してもらいたいのであれば、就労移行支援は向いていません。
就労移行支援では仕事を全く紹介してもらえないかというと、違います。
事業所を通して仕事紹介はありますが、ハローワークなどに比べると少ないので、就職活動をする際は、就労移行支援以外(求人サイトやハローワーク)を利用しなければなりません。
人から指図を受けたくない・働きたくない
そういう方は障害者年金や生活保護など、別の制度を使うと良いでしょう。
外に出ることができない。
週1~月1回の通所ができない場合、訓練の継続が難しくなってしまうため、就労移行支援は向いていません。
その場合は、まず心療内科の受診や自立訓練(生活面を整える制度)を利用しましょう。
就労移行支援に通うか迷っているなら…
② 気になった事業所に相談してみる
③ ネットの情報を信じすぎない
何を1番大切にしたかを考えてみる
すぐに就職をしたい・仕事だけを紹介してもらいたい場合は、就労移行支援ではなく、ハローワークや求人サイトから自分で仕事を見つけることがオススメです。
・人とのコミュニケーションが苦手、ビジネスマナー基本的なスキルに自信がないので、優先して改善したい
→社会で必要な基本スキルを学べる就労移行支援事業所を選ぶ
・「就職をしたい」が1番大切
→就職実績や定着率が高く、求人数や種類の幅が多い事業所を選択すると良い。
また細かい条件(家からの距離、カリキュラムの数などまで掘り下げ、どの事業所が1番納得できるかを考えてみると、さらに明確に選ぶことができると思います。
私の場合、最も優先したことは「カリキュラムの多さ」で、次に「相談できる環境があるか」でした。
自宅から距離が近い事業所は、カリキュラムレベルが低いことから、継続することを考えた時に後悔すると思ったので、候補から外しました。
気になった事業所に相談してみる
そしてホームページなどを見て、自分が求めていることができる就労移行支援事業所を探し、自分が通うイメージができる事業所に問い合わせをし、相談をすると良いです。
その時に1つの事業所だけではなく、最低でも2つの事業所に問い合わせをし、比較をしてみると、事業所の強みの違いが分かるのでオススメです。
ネットの情報を信じすぎない
事業所の評価・感じ方は人それぞれで、あくまで個人の意見なので、全てを鵜呑みにしないことが良いです。
実際に見学をし、支援員や訓練している人の雰囲気、事業所の設備・訓練内容を自分の目でチェックし、自分に合った事業所を見つけましょう。
まとめ
① 体力に自信がない
② 徐々に社会復帰をしていきたい
③ 自分に合った仕事を知りたい
④ 働くスキルを身につけたい
① すぐに就職をしたい・お金を稼ぎたい
② 専門性の高いスキルを学びたい
③ 仕事だけを紹介してもらいたい
④ 人の指図を受けたくない・絶対に働きたくない
⑤ 外に出ることができない
就労移行支援は、自分の得意や苦手を知る機会を提供してくれる制度で、長期的な目線では就労だけではなく自分の生きやすい方法などを見つけることができますが、すぐに就職をしたい・仕事だけを紹介してもらいたいという方には向いていません。
「就労支援移行は意味がない」と感じた人の中には、「カリキュラムのレベルが低かった」「仕事を紹介してくれなかった」など本来の就労支援移行の目的とは異なる受け取り方をしたため、「意味がない」と感じている人が多いようです。
実際に私は通って、訓練や支援員とのコミュニケーションを通して「全く自分を知らず、大切にできていなかった」ということに気づき、「得意なこと・苦手なこと、どのように対策をすれば、ストレスが少なく過ごせるのか」を知ることができたので、意味があったと思っています。
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